
今回の要点(サクッと)
前回、中学受験撤退から高校受験へと気持ちを切り替え、最強アプリ「Anki」にたどり着いた話をしました。しかし、導入したAnkiを運用するには「データ」が必要です。
今回は、親の時間を守るためにAI(Gemini)と格闘した記録と、アプリ代4,000円をどう捉えるかという「大人の金銭感覚」について書きます。
中学受験撤退組のiPad学習記 第2話
目次
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要点:Anki×Geminiで親時短
- スクショ地獄:手作業で問題集を作ると80時間かかる現実
- AI活用:Geminiを「抽出エンジン」にしてデータ化する方法
- 金銭感覚:アプリ代4,000円は高いか安いか(投資の視点)
- 親の役割:高校受験に向けて中身より「環境」を作ることの重要性
親の時短:Ankiはデータが命
ここだけ先読み
・手作業のスクショは160ページで約80時間かかる苦行
・AI(Gemini)に「抽出エンジン」になってもらい数分で解決
・アプリ代4,000円は飲み代と比較すれば「実質タダ」の投資
「iPadでスマートに学習」なんて夢見ていましたが、現実は泥臭い作業の連続でした。
Ankiという最強の箱を手に入れたものの、中身(問題データ)がなければただの空箱です。今回は、その中身を詰めるために私が味わった絶望と、そこからの脱出劇をお話しします。
あらかじめ先にお伝えしておきます。
本来は苦手な問題をAnkiに入れて知識の定着を目指すアプリがAnkiになります。
将来的にはそれを目指しますが、まずは自己流で使い倒すことにしました。
【絶望】スクショ地獄:80時間
ここだけ先読み
・「物理」で解決しようとして1問ずつスクショを開始
・1時間作業して進んだのはたったの2ページ
・残り158ページ=約80時間の残業が確定し、心が折れる
Ankiの使い方を理解できなかった私は、一旦理屈を捨てて「物理」で解決しようとしました。
やり方は単純です。iPadで問題集を開き、問題を1つずつスクショして、Ankiのカードに貼り付ける。これなら確実です。
1ページあたりの作業量:
- 問題が最低10問
- 答え合わせ用に解答も必要
- つまり、1ページで「20回のスクショと貼り付け」作業
最初の数ページは「お、いい感じや!これでランダム出題できる!」と手応えを感じていました。
しかし、1時間ほど黙々と作業して、ふと進捗を確認した時に世界が暗くなりました。
わたしの脳内:「……え、まだ2ページしか進んでない?」
問題集は全160ページあります。1時間で2ページということは、残り約80時間。
平日の夜、仕事と家事の合間にちまちま作業して、終わる頃には季節が変わっています。なにより、私の精神が持ちません。
「これはあかん。親の寿命が先に尽きる」
ここでようやく、アナログな力技を諦める決心がつきました。
【解決】GeminiでPDF一括抽出
画像で入れるのは無理だ。やっぱりデータ化(テキスト化)が必要だ。
私は方針を転換し、スキャンしたPDFをGemini(GoogleのAI)に読み込ませ、規則正しいデータに変換してもらうことにしました。
コード不要:AIに要望を言語化
私はプログラマーではありません。PythonもGASも書けません。
でも、「こういうデータが欲しいんや!」とAIにしつこく相談することはできます。理解しようとして、GPTやGeminiに何度も何度も相談しました。
正直、返ってくるコードや専門用語はよく分かりません。でも、「そんなもの」と思って続けました。そこでやめてもいいけど、やっていくうちに分かってくるはず。
そう信じて作った指示(プロンプト)がこれです。
プロンプト例:Gemini抽出エンジン
AIに渡した指示書は、試行錯誤の末、こんな長文になりました。
(次回公開できるように作り込もうと思っています)
あなたは紙の問題集(PDF/画像)を、スプレッドシート/Anki向けのデータに変換する抽出エンジンです。
(中略)
【出力形式】
• 出力はMarkdownテーブル(表)のみ。
• 1問=1行。
• 列順は固定:| id | page | section | qno | question | answer | tags | notes |
(中略)
【セル内改行の禁止(最重要)】
• question/answer/tags/notes のセル内に改行を入れない。
• 抽出過程で改行が発生したら、必ず半角スペース1つに置換して「1行」に正規化する。
「あなたは抽出エンジンです」なんて、普段の生活では絶対言いません(笑)。
でも、この呪文を唱えてPDFを渡すと、Geminiは見事に問題をリスト化してくれました。完璧ではありませんが、手作業なら3日かかる作業が数分で終わります。
「わけわからんけど、前に進んだ」
この章の結論
・コードが書けなくても「やりたいこと」をAIに伝えればいい
・「あなたは抽出エンジンです」と役割を与えるとAIは働く
・手作業80時間が数分に短縮され、親の時間が守られた
親ができるのは、中身を教えることではなく、こうして泥臭く「環境」を作ってやることだと自分に言い聞かせました。
4,000円は投資:飲み代1回分
さて、もう一つの壁である「Ankiアプリの価格(約4,000円)」について。
スマホアプリに4,000円。正直、高いと感じますよね。私も最初は躊躇しました。でも、ふと思ったんです。
「飲みに行ったら、平気で1万円使ってないか?」
わたしの脳内:
・スナックで歌って、気持ちよく酔っ払って帰ったら5,000円。
・ちょっといい化粧品に1万円。
・自分へのご褒美という名目で買う嗜好品に3万円。
そういう出費には財布の紐が緩むのに、子供の学習に役立つかもしれない、しかも自分の資格勉強にも使える「一生モノのツール」への4,000円を渋るのか?
4,000円は投資:消費ではない
私自身、過去に「iPadとスキャナー」という安くない投資をして、宅建と社会福祉士に合格した経験があります。
あの時も「iPadなんて高い」と思いましたが、普段の無駄な出費を削ぎ落として道具に投資したおかげで、今の自分があります。
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そう考えたら、4,000円は決して高くない。むしろ、これで子供が「iPadで勉強する習慣」を身につけてくれるなら、実質タダみたいなものです。
この章の結論
・アプリ4,000円は飲み代1回分より安い
・「消費」ではなく、未来と習慣への「投資」と考える
・自分の資格勉強にも使えるなら元はすぐに取れる
高いのかな? 私にはもう、安く見えてきました。
成果:息子がiPad学習に前向き
ここだけ先読み
・データ化と取り込みに成功し息子にiPadを渡す
・「YouTubeを制限して」というまさかの申し出に感動
・4,000円と親の工夫で「前向きな姿勢」が買えた
データ化に成功し、Ankiへの取り込みも(AIに聞きながら)なんとか完了しました。
息子にiPadを渡します。
「今日の範囲、ランダムで出るようにしたで」
「あ、すごいなー」とリアクションは薄かったですが、その日をきっかけに「iPadで学習ができる」ということに気がついたようです。
しかも、こんなことを言い出しました。
息子:「勉強に集中したいから、明日はYouTube見れないように制限して欲しい」
わたし:「え、感動なんですけど」
(心の声:すごいぜ息子よ)
たかがYouTubeかもしれませんが、勉強に前向きに取り組もうとしてくれています。
親の80時間を数時間に短縮し、4,000円で未来への環境を買った。中学受験撤退組の父として、ひとつだけ「勝ち」を拾えた気がした夜でした。
次回は、私が詰まったポイントを全部解説する「手順編」です。
※料金や所要時間は訪問時点・わが家の体験に基づく目安です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
Q&Aまとめ
Q. データ化にかかる時間は?
A. Geminiを使えば、160ページ分の抽出自体は体感で数分〜数十分です。ただし、最初はプロンプトの調整に時間がかかるかもしれません。
Q. Ankiアプリは無料ですか?
A. iPhone/iPad版は約4,000円の買い切りアプリです。Android版とPC(Web/デスクトップ)版は無料ですが、iPad学習ならiOS版への投資をおすすめします。
Q. プログラミング知識は必要?
A. 不要です。私もコードは書けませんが、AIに日本語で「こういう表を作って」と相談することで解決しました。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
「まあちょっとだけ応援してやるか」という奇特な方は、普段のお買い物を下のボタンから始めていただけると助かります。
※ここから入って何を買ってもらっても、私の応援になります(小声)
English quick summary (for overseas readers)
English title: Automating iPad Study Data Creation with AI
I tried to create study data for the Anki app manually by taking screenshots.
However, I realized it would take about 80 hours for 160 pages.
I was in despair at the sheer volume of work.
I decided to use Gemini (Google's AI) as an "extraction engine" instead.
Even without programming skills, I could convert PDFs into data by giving the right prompts.
The process turned into a matter of minutes.
The Anki app costs about 4,000 yen, which might seem expensive.
But compared to one night of drinking, it is a cheap investment for my child's future.
It is also useful for my own certification studies.
My son started using the iPad for studying kanji immediately.
Although his reaction was subtle, I felt I had won a small victory.
Next time, I will explain the detailed procedure.