
今回の要点(サクッと)
研修で学んだことも、AIに相談して得た答えも、気づけば手元に残っていない。便利なはずなのに、頭の中だけが散らかっていく。そんな状態が、ずっと続いていました。
わたしはChatGPTやClaude Code、Codexを毎日のように触り、AIまわりに月26,200円ほど払っています。それでも一番の悩みは「どのAIが賢いか」ではなく、「学んだことをどこに置くか」でした。
人前で話すのが苦手な福祉職のわたしが、たくさんのAIを試した末に、いったんNotionへ戻ってきた遠回りの記録です。
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この記事でわかること
- AIに相談しても学んだことが残らず、情報が散らかっていく悩み
- 人前で話すのが苦手な福祉職が、それでもAIを手放さない理由
- 賢いAIや隔離環境を試して、日常運用が続かなかったところ
- Notionに戻った決め手は、残る・近い・続くの3つだったこと
- 置き場をつくる前に決めた、AIに「入れない情報」の線引き
「これ、前にもAIに聞いたな」と気づいた

・AIに相談するだけなら、チャットで足りる場面は多い
・でも答えを残さないと、同じ問いを何度も繰り返す
・足りないのはAIの数ではなく、置く場所だった
「前にも同じこと、AIに聞いたな」「この前調べた言葉の意味を、もう忘れてもうた」。AIを使い始めてから、こんな繰り返しが増えました。探し直すより、もう一度聞くほうが早い気がして、つい同じ質問をしてしまうのです。
わたしはAIエージェントを毎日のように触っています。Claude Code、Codex、ChatGPT、Google Workspace、Notion。気づけば、ひと通り契約していました。
2026年6月の時点で、ChatGPT Proが約17,000円、Google Workspaceを2契約で約1,600円、Notion Businessが3,800円、NewsPicksが1,800円。ならすと、月26,200円ほどです。
💬 家計簿を見るたび、ちょっと目をそらしています。
困ったのは、相談した内容が手元に残らないことでした。その場では助かるのに、二週間もすれば同じことをまた聞いている。レポートも、作って提出したらそれっきりになりがちでした。
つまり、足りなかったのは新しいAIではありませんでした。学んだことや気づきを置いておく場所のほうです。置き場が決まっていないと、賢い道具ほど散らかる側に回ります。
そもそも、なぜここまでAIに頼るのか
・わたしは人前で話すのと言語化が、とても苦手
・社会福祉士の資格はあるが、実務経験は浅い
・だから、その場で話せないぶんを補える道具がほしかった
正直に書きます。わたしは言語化がとても苦手で、人前で話すのも得意ではありません。研修のグループワークで急に話を振られると、頭が真っ白になります。
社会福祉士の資格は持っていますが、実務経験が豊富なわけではありません。現場の経験談で場をつなぐこともできず、うまく話せないまま赤っ恥をかいて帰る。それを、何度も繰り返してきました。
💬 AIに頼る側が言語化苦手って、なかなかの矛盾ですよね。
だからこそ、藁にもすがる思いで、いろいろなAIを契約しては試してきました。わたしがAIに求めているのは、速く賢く片づける使い方だけではありません。予定を忘れない、当日のメモで少し落ち着ける、あとから読み返して理解を深める。話すのが苦手な自分が、もう一歩踏み出すための杖です。
だからAIをやめる気はありません。むしろ、わたしのように不器用な人間ほど、続け方さえ見つかれば助けられる道具だと思っています。
賢いAIを並べても散らかりは片づかない
・Claude CodeやCodexは、自分で書けないことをやってくれて面白い
・ただ任せすぎると、自分のインプットが弱り、知識が残らない
・隔離環境や同期の手数が増えると、日常では続かなかった
Claude CodeやCodexは、本当によくできています。自分では書けないスクリプトを書き、Webで調べ、散らかったフォルダを整えてくれる。一時期はClaude Codeに、メモ同士をつなぐ仕組み(ツェッテルカステン)まで作ってもらい、日記や気づきを回していました。新しい視点が返ってくるのは、素直に面白かったです。
ただ、なんでも任せられるからこそ、つい全部をAIに渡してしまいました。AIが仕上げた資料は情報量が多く、読むだけで一苦労で、処理の速さに自分の理解が追いつきません。便利さに頼るほど、自分のインプットが弱って、知識が手元に残らない感覚がありました。
セキュリティ面の怖さもあります。非エンジニアなのでコードの細部は分からず、プロンプトインジェクション(AIに不正な指示を紛れ込ませる手口)のような話を聞くたびに不安になりました。
そこで隔離環境を作り、Webアクセスを絞り、GitHubを中継点にしました。勉強にはなります。でも、コミットやプッシュの手数が増え、隔離するほどスマホから遠ざかる。毎日の置き場としては、手が込みすぎて続きませんでした。
💬 守りを固めるほど、自分が使いにくくなるという矛盾です。
面白い回り道でした。AIエージェントをやめたいのではなく、非エンジニアの自分でも続けられる形を探している。それが、いまの正直なところです。
戻った決め手は「賢さ」より「近さ」
・Notionに戻った理由は、見た目のおしゃれさだけではない
・DBに残せて、その場でAIを呼べて、スマホで続けられる
・「作って満足」で終わらないよう、月契約で様子を見ている
行き着いたのがNotionでした。1年前にも無料プランで、仕事や研修、勉強の予定を管理していた相棒です。
戻った決め手は、見た目の気持ちよさではありませんでした。わたしの言葉にすると、残る・近い・続くの3つです。
Notionに戻った3つの理由
- 残る:相談の結果や気づきをDBに残せる。同じ問いに戻らずに済む
- 近い:残した場所でそのままAIを呼べる。手を伸ばす距離が短い
- 続く:スマホからも開けて、月契約だから使わなければやめられる
チャットで相談すると、その場は助かります。でも、結果を置く場所を決めていないと、また同じ問いに戻ってしまう。Notionは、その「残す」と「呼び出す」が同じ場所にあるのが大きかったです。実際、Codexから操作してNotionにデータベースを作ったり、中のデータを見に行かせたりもできています。
もっとも、まだ理想には遠いです。わたしは仕組みづくりが好きで、作った時点で満足して使わなくなることがよくあります。今回はそうならないよう、Notion Businessも月契約にして、使わなければ解約できる逃げ道を残しています。
💬 また「作って満足」で終わらせないようにします。
いまNotionに預けているもの

・研修予定やニュース、議事録、アイデアをDBに残す
・研修の単位は、落とすと1年がやり直しになる
・ミーティングノートの復習は、次の記事でくわしく書く
いま、Notionにはいろいろなものを預け始めています。読者の方が試すときの参考になるよう、用途を並べておきます。
いまNotionに寄せているもの
- 研修予定:ボードビューで、単位の落としを見落としにくくする
- ニュース:読んで終わりにせず、あとから引ける形で残す
- 議事録:機密でない範囲で、見返しやすくまとめる
- アイデア・メモ・日記:思いつきを一か所に集める
- 福祉ナレッジ:レポートや教科書のポイントを、将来の引き出しにする
特に効いているのが、研修と講習の管理です。単位を落とすと、来年もう一度受け直しになるものがあります。1年を棒に振りたくないので、カレンダーとは別に、ひと目で分かる形で並べています。
Notion AIのミーティングノートも、研修の復習でほぼ毎日使っています。1年前はがっかりした記憶があるのに、いまは自分のメモと合わせるとちゃんと使える。ここは話すと長くなるので、次の記事であらためてまとめます。
あわせて読みたい:AI作業に使うMacBookの実体験
AIエージェントを毎日使うと、PCのメモリや作業環境も気になってきます。わたしが実際に使っているMacBookの体感は、別の記事でまとめています。
先に「入れないもの」を決めておく

・便利な置き場をつくる前に、入れない情報を決める
・自分の情報と他人の情報は、重さがちがう
・線引きはNotionに限らず、どのAIでも同じ
置き場の話をしてきましたが、その前に決めたことがあります。AIに入れない情報を、先に線引きしておくことです。
自分の情報なら、最後は自分で責任を取れます。でも、他人の情報は別です。社内のことや人の個人情報を、便利だからと生成AIに次々入れる。その手前で一度立ち止まったほうがいい、と感じています。
これはNotionだけの話ではありません。ChatGPTでも、Claudeでも、Codexでも、Google系サービスでも同じです。だからこそ、自分なりの線引きを先に決めておきます。
わたしの線引き
- 入れない:他人の個人情報、社内の機密情報、具体的な会議内容
- ぼかす:研修名、会社名、個人が特定されそうな情報
- 使う:自分のメモ、自分の学習記録、公開情報を読んだ感想
なお、もし子どもや、初めてAIを使う人にすすめるなら、わたしはNotionやGoogle Workspaceのような「置き場とAIが近いもの」から考えると思います。この話は長くなるので、別の記事であらためて書きます。
まとめ。AIは増やすより、置き場から
AIを使うこと自体が目的になると、わたしのように疲れてしまいます。大事なのは、何を知りたくて、何を残したくて、どこで使い直したいか。順番は、そこからでした。
Notionは万能ではありません。それでも、学んだことを一か所に寄せて、あとからAIと見直す場所としては、いまのわたしにちょうどいい。見た目のよさは、最後のひと押しくらいです。
💬 高いんですけどね。続けば、元は取れたことにします。
たくさん試して散らかして、ようやく置き場を見つけた。いまはそれくらいの話です。AIを手放すのではなく、自分に合う続け方を探していきます。
※料金や利用サービスは2026年6月時点のわたしの契約状況と体感に基づく内容です。AIサービスの仕様、料金、利用条件は変わるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
次の記事置き場を決めたら、次は「研修の復習」です
👉 Notion AIで研修を「あとから話せる」に変える復習術(第2話)
研修動画をミーティングノートで文字起こしし、カスタムプロンプトで「あとから話せる」知識に変える手順を書いています。
Q&Aまとめ
Q. Notionに戻ったのは、Notion AIが一番賢いからですか?
A. 賢さの比較ではありません。わたしの場合は、情報をDBに残せることと、その場所でAIを呼び出しやすいことが合っていました。性能より、続けやすさの相性です。
Q. なぜそんなにいろいろなAIを契約しているのですか?
A. わたしは人前で話すのが苦手で、その場で言葉が出ません。だから、あとから整理して理解を補える道具に、藁にもすがる思いで頼ってきました。月26,200円ほどかかっているのは、その遠回りの結果です。
Q. AIに個人情報を入れてもいいですか?
A. わたしは入れないようにしています。特に他人の情報、社内情報、会議の具体的な内容は、便利でも無制限に入れないほうがいいと感じています。これはNotionに限らず、どのAIでも同じ考えです。
Q. 初めてAIを使うなら、何から始めるのがよさそうですか?
A. わたしなら、NotionやGoogle Workspaceのように日常の情報を置ける場所から考えます。ChatGPTやClaudeがだめという意味ではなく、写真やメモを残しながらAIに質問できる形のほうが、最初の入口として想像しやすいからです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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English quick summary (for overseas readers)
English title: A Person Who Struggles to Speak, and Why I Came Back to Notion
I am not an engineer, and I am not good at speaking or putting my thoughts into words. I have a social worker license, but little field experience, so I have leaned on AI as a kind of support. I pay about 26,200 yen a month for tools like ChatGPT Pro, Codex, and Claude Code.
After all of that, my real problem was not which AI is smartest. It was that nothing stayed. I kept asking the same questions, and my notes scattered. What I needed was a place to keep things, not one more AI.
Notion works for me now for three reasons: it stores things as databases, it lets me call AI in the same place, and I can keep using it from my phone. It is not perfect, but it fits a person who needs to rebuild his thoughts later.
Before building any data home, I decided what not to store. I keep personal information, other people's information, and confidential work data out of AI tools. Deciding what not to store comes first.