
今回の要点(サクッと)
AIが便利すぎて、自分で考える時間が減っている。気づけばインプットが弱って、研修を受けても頭に残らない。最近そんな危機感がありました。
そこで、Notion AIミーティングノートを研修の復習に使い始めました。文字起こしに自分のメモを足し、カスタムプロンプトで整理し、レポート後の知識はDBに残す。作って終わりにしないための置き場づくりです。
前回(1話目)の「情報の置き場」の続きです。録音や文字起こしには規約や同意の確認が要る、という前提でお読みください。
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この記事でわかること
- AIに任せすぎてインプットが弱る不安と、その対策の考え方
- Notion AIミーティングノートを研修動画の復習に使う手順
- 充電とバッテリーの現実的な対策(モバイルバッテリーは不要だった話)
- カスタムプロンプトで、文字起こしを引き出せる知識に変える方法
- 初めての人や子どもには「置き場」から考える理由
AIに任せるほどインプットが弱る
・AIが便利すぎて、自分で考える過程が減っていく
・簡単になった分は、引き出せるデータとして残す
・ミーティングノートは議事録だけでなく、研修の復習にも効く
前回も書いたとおり、わたしはAIをいろいろ使ってきました。便利なのは間違いないのですが、最近ひとつ気になっていることがあります。AIに任せるほど、自分で考えたり書いたりする時間が減って、インプットが弱っていないか、という不安です。
そこで発想を変えました。作業が簡単になった分を、引き出せるデータとして残しておく。その入口にしているのが、Notion AIのミーティングノートです。
ミーティングノートは、会議の議事録だけのものだと思っていました。でも実際は、研修や講習の復習にもかなり使えます。1年前に触ったときは正直がっかりしたのに、いまは自分のメモも踏まえて整理してくれるので、あとから見返すには十分なレベルだと感じています。
わたしにとって大きいのは、研修を「聞いて終わり」にしにくくなることです。聞く、メモする、要約する、DBに残す。この流れができると、受けっぱなしが減ります。
研修動画を見ながら、その場で残す

・iPhoneで研修動画を見ながら、AIノートを同時に起動できる
・文字起こしに自分のメモを足すと、要約の質が上がる
・モバイルバッテリーは不要。PCやiPadから給電すれば1日もつ
使い方として面白いと感じたのが、iPhoneで研修などの動画を見ながら、同時にNotion AIミーティングノートを起動する方法です。スマホ単体で音が出るものなら、視聴の時間を、そのまま文字起こしと復習メモを残す時間にできます。
ただの文字起こしではありません。動画を見ながら、気になった点を自分でメモしておくと、その内容も踏まえて要約してくれます。自分が引っかかったところを残せるのが、いちばん助かります。
気になる充電ですが、わたしの場合はモバイルバッテリーは要りませんでした。研修にはたいていPCかiPadを持っていくので、そこから給電すれば1日もちます。スマホを前夜にしっかり充電しておけば十分でした。
💬 最新のAIより先に、まず充電の心配をするとは思いませんでした。
わたしは言語化がかなり苦手で、グループワークや急な発言で、咄嗟に整理して話すのが得意ではありません。社会福祉士の資格はありますが、実務経験が豊富なわけでもないので、経験談で押し切ることもできません。
だからこそ、研修中に引っかかった言葉をその場で残しておき、あとからAIと一緒に整理できるのはありがたいです。その場で完璧に話せなくても、あとで立て直せる余地があると、少し落ち着きます。
💬 その場で言えないぶん、あとでこっそり立て直しています。
文字起こしを「引き出せる知識」に変える
・文字起こしは、そのままだと長くて見返しにくい
・カスタムプロンプトで、再利用しやすい形に変える
・要約で削りすぎず、具体例や数字、自分への当てはめを残す
文字起こしは便利ですが、そのままだと長くて見返しにくいことがあります。そこで、カスタムプロンプトを使って、復習しやすい形に整理しています。狙いは、要約で削ることではなく、あとから引き出せる要素を残すことです。
プロンプトで残すように指示している項目
- 一言要約:何の話で、結論は何か
- 核心主張:一番大事な主張を3点以内に絞る
- 実践ノウハウ:明日使える手順やコツにする
- 具体例・数字:記憶に残る事例を残す
- 活用の視座:自分の状況だと、どこで使えそうか
- メモへの応答:自分が書いた疑問に、AIから返してもらう
この指示で整理すると、AIはただ要約するのではなく、考えを一段広げて返してくれます。たとえば「タグでの情報管理(4タグ管理)」についてのメモを渡したときは、こんな出力が返ってきました。
実際の出力結果(4タグ管理の考察)
AIからの出力(抜粋)
情報を「どう保管するか」から「どう引き出すか」への発想転換を促す考え方です。フォルダ階層はあらかじめ決めた分類に情報を押し込みますが、タグ管理は情報に複数の属性を付けて、必要なときに必要な切り口で取り出せます。
AIの文脈検索と掛け合わさると、過去の似た案件や対応履歴をすぐ引き出せて、判断の精度とスピードが上がります。チームをまたいだ共有や、新メンバーの立ち上がりの短縮も期待できる。ただし、タグの名前のつけ方が曖昧だと、逆に探しにくくなるリスクもあります。
ただの文字起こしやメモが、あとから引き出せる知識に変わっていく感覚があります。実践ノウハウや具体例を読み返すうちに、だんだん自分の話せるネタにもなっていく。話すのが苦手なわたしには、ここがいちばんありがたい部分です。
レポート後の知識をDBに残す

・研修管理はNotion、レポートの叩き台はAIエージェント
・レポートを作って終わりにせず、ポイントをDBに残す
・「何も残っていない」状態から、少しずつ抜け出している
いまのわたしは、研修管理はNotion、研修レポートの叩き台はAIエージェント、という使い分けをしています。これまでメモアプリにばらばらに入れていたものも、Notionに一括で寄せていきたいと思っています。
レポート作成自体は、ChatGPTのようなチャットAIでもできます。ただ、これまではレポートを作って提出して、それで完成、目標達成。そこで終わっていた部分が大きいと感じていました。
そこで、レポートの中身や教科書のポイントを、Notionのデータベースに溜めることにしました。正直、まだ「溜めて満足」で止まっている面もあります。それでも、何かあれば記録する、という意識ははっきり変わりました。
💬 結局また課金して試している、というのが正直なところです。
この流れがうまく回れば、研修、レポート、復習、次のアウトプットがつながっていきます。「何も残っていない」状態から少しずつ抜け出せているのが、いまのいちばんの成果です。
あわせて読みたい:AI作業に使うMacBookの実体験
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初めての人や子どもには「置き場」から

・初めてAIを使う人には、日常の置き場とAIが近いものから
・写真やメモを残しながら質問できる形は、入口として想像しやすい
・どのAIでも、個人情報や他人の情報を入れない線引きは同じ
ここまでは自分の研修の話でしたが、もし子どもや、初めてAIを使う人に何かをすすめるなら、と考えることがあります。いまのわたしなら、NotionやGoogle Workspaceのように「日常の置き場とAIが近いもの」から入るかもしれません。
Notionが入口として面白いのは、調べたことをノートにまとめやすく、写真も貼り付けられるところです。そこからそのままAIに質問できるので、メモと質問が地続きになります。
たとえば虫が好きな次男なら、育てている虫の写真をノートに入れて、「なんでこんな色なの?」と聞けます。先日も、BBQで焼いた肉の写真をNotionのページに貼ってAIに尋ねたら、「スペアリブ系の骨付き肉」とかなり近いところまで返してくれました。トマトを育てている長男なら、日々の状態を写真やメモで残しながら相談できそうです。
日々の暮らしがノートに溜まり、わからないことはAIに質問できる。家庭教師のような使い方に近いかもしれません。中学生くらいでNotionを使いこなせたら、ナレッジが蓄積されて面白いだろうな、とも思います。
💬 親より先に使いこなされそうですが、それはそれで頼もしいです。
ChatGPTやClaudeがだめ、という話ではありません。それらは慣れてからでもいい、というくらいの感覚です。もし本格的に触らせるなら、専用のPCを渡して、自分や他人の情報は入れない、くらいの割り切りを先に決めたいと思っています。NotionでもGoogleでも、線引きは同じです。
あわせて読みたい:Google WorkspaceをAIの入口として考える
初めての人の入口としては、Google系サービスも身近になってきたと感じています。Google Workspaceまわりの体験は、別の記事でも書いています。
入れる前に、線引きと準備を決める
・録音や文字起こしは、規約や同意の確認が前提
・個人情報、他人の情報、社内情報は入れない
・Wi-Fiや給電など、実際に使うための準備も決めておく
Notion AIミーティングノートは便利ですが、何でも入れていいわけではありません。録音や文字起こしには、研修や会議ごとの規約、同意、公開範囲の確認が必要です。
わたしは、個人情報や他人の情報、社内の機密情報をAIに入れないようにしています。使うのは、機密ではない会議や研修動画、自分の学習メモ、公開情報を読んだ感想など、扱える範囲に限っています。妻からの伝言メモのような日常の記録も、同じ場所に寄せられたら、という用途も考えています。
準備の面では、Wi-Fiと給電も決めておきたいところです。研修が長くなると通信が気になるので、テザリングが使えるか、PCやiPadから給電できるかは、事前に確かめておくと安心です。
まとめ。研修を「受けっぱなし」にしない置き場として
Notion AIミーティングノートは、魔法のように全部を解決してくれるものではありません。それでも、研修や講習を受けっぱなしにせず、あとから見返せる形にする入口としては、かなり使えると感じています。
文字起こしに自分のメモを足し、カスタムプロンプトで引き出せる形にし、レポート後の知識をDBに残す。AIに任せてインプットが減りがちないまだからこそ、こういう「あとから立て直せる仕組み」に助けられています。
※Notion AIミーティングノートや録音・文字起こしの利用可否、料金や仕様は、会議・研修・講習ごとの規約や同意の範囲、提供時期によって変わります。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
【前編】まず読みたい:AIで散らかった情報の「置き場」の話
この記事は前編の続きです。たくさんのAIを試した末に、情報の置き場としてNotionに戻った経緯は前編にまとめています。
Q&Aまとめ
Q. スマホのバッテリーは1日もちますか?
A. わたしの場合は、モバイルバッテリーなしで足りました。研修に持っていくPCやiPadから給電し、スマホを前夜にしっかり充電しておけば、1日もつ体感です。
Q. どんな会議でも使えますか?
A. いいえ。録音や文字起こしには同意や規約の確認が必要で、機密事項や他人の個人情報が含まれる場では使いません。公開しても問題のない研修動画や講習に限っています。
Q. カスタムプロンプトは全文を作り込む必要がありますか?
A. 最初から完璧でなくても大丈夫だと思います。一言要約、核心主張、実践ノウハウ、具体例、自分ならどこで使えそうか、のように見返したい項目を決めるだけでも、ぐっと使いやすくなります。
Q. 子どもや初めての人には、何から始めるのがよさそうですか?
A. わたしなら、NotionやGoogle Workspaceのように日常の情報を置ける場所から考えます。写真やメモを残しながらAIに質問できる形は、最初の入口として想像しやすいからです。どのAIでも、個人情報や他人の情報を入れない線引きは同じにします。
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English quick summary (for overseas readers)
English title: Using Notion AI Meeting Notes So Training Does Not Just "Pass By"
I worried that relying too much on AI was weakening my own input. So I started using Notion AI Meeting Notes to review training videos and lectures, instead of just listening once and forgetting.
I watch videos on my iPhone and run the AI note at the same time. I did not need a mobile battery, because I power the phone from the PC or iPad I bring to training. Adding my own notes makes the summary more useful.
With a custom prompt, the transcript becomes reusable knowledge, not just a long text. After a report, I store key points in a Notion database. For beginners or children, I would start from a "data home" like Notion or Google Workspace, and keep personal or other people's information out of any AI.