
今回の要点(サクッと)
わたしはClaude Maxプラン(月$100)を契約しながら、思いつきで投げて作り直す無駄工程でトークンを溶かしがちです。
その対策として、ログ.md・case.md・カスタマイズスキルの3点セットで「また最初から説明」を消しました。
ログは1行テーブルで気づきを残し、caseは案件ごとの再開ポイントを保存し、スキルは「ログして」の一言で動かす。
この3つで、セッションをまたぐときのやり直し感がかなり減りました。
コードは書けなくてOK。「日本語でどうしたいか」を伝えればClaudeが仕組みを作ってくれます。
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この記事でわかること
- Claude Maxを契約しながらトークンを溶かしがちな人の悩みと、なぜ溶けるのかのメカニズム
- ログ.mdの1行テーブル運用と実際の列構成
- case.mdで進行中案件を1ファイルに閉じ込める書き方
- カスタマイズスキルで「ログして」一言で動かすやり方
Claude Max 月$100を払う理由と悩み
ここだけ先読み
・ClaudeのMaxプランは月$100で重い出費
・Maxだと丸一日、残トークンを気にせずに使える
・Proだと週間制限と毎日の制限を同時に気にしながら遠慮して使うことになる
わたしはClaudeのMaxプラン(月$100)を契約しています。結論から言うと、毎月この金額を払っているのは「トークン上限に引っかかる頻度が高すぎるから」です。正直、$100は痛いです。
ClaudeにはPro(月$20)とMax(月$100・$200)の料金プランがあり、わたしは真ん中の$100プランにしています。Pro1本で収まるなら、わたしもそうしたいです。
ただ、後ほど書くとおり「思いつきで投げて作り直す」使い方をしているため、すぐにトークンが切れてしまいます。Pro時代は週間制限と毎日の制限を同時に気にしながら、「この質問投げて大丈夫かな」と遠慮しながら作業していました。
Maxにしてからは、丸一日、残りトークンを気にせずに使えるイメージに変わりました。1日がっつり使うような日は、Proだとそもそも回らない可能性が高いと、いまでは感じています。
そもそもAIをまともに回すには、手元のPCのメモリやスペックがある程度必要です。わたしはM1 MacBook AirからM4 MacBook Proに乗り換えるまでに実際に試した比較をAIツールに使うMacBookは何GB?の記事にまとめています。トークンを減らす話と直接の関係はない一方で、毎日快適にClaudeを回す土台としてセットで考えている部分です。
毎月$100を払い続けると腹をくくれたのは、過去に「時間を買う道具」に投資してよかった体験があったからかもしれません。同じ感覚で資格勉強の道具にお金をかけた話は社会人の資格勉強ロードマップの記事にまとめています。
払っている以上、せめて無駄な使い方だけは減らしたいところです。
なぜトークンが溶けるのか(メカニズム)

ここだけ先読み
・Claudeは会話履歴を毎ターン全部読み直す
・履歴が長くなるほど1回の消費量が増える
・同じ説明を繰り返すほどトークンを払い直すことになる
わたしのClaudeの使い方は、正直あまりお手本になりません。しっかり言語化して、プロンプトを設計してから投げれば、トークン消費はもっと抑えられるはずです。
でもわたしは、思いつきをそのまま投げて、「まずは作ってみる」ところから始めます。作ってみて、実際のものを見て、それを踏まえて相談しながらまた作る。そんな無駄な工程を毎日踏んでいます。
では、なぜこの使い方でトークンが溶けるのか。技術的な仕組みをざっくり書いておきます。
Claudeは、会話を続けるほど、それまでのやり取り全部を毎回読み直しています。1回目の質問で1,000トークン使ったとすると、2回目は「過去の1,000+新しい質問」、3回目は「さらに増えた過去の全部+新しい質問」、という具合に、やり取りが進むほど1回で消費するトークンの量が増えていきます。
思いつきで投げて改修を繰り返すと、この履歴がどんどん長くなります。自分好みのものがとりあえずは出来上がるのですが、最初の設計が甘いので、そこから改善と改修を重ねるうちに履歴が膨らみます。気づいたら1回のやり取りで相当なトークンを持っていかれる、という状態です。

さらに厄介なのは、別セッションで同じ仕組みの説明をClaudeに読み込ませ直すと、また最初からトークンを払い直すことになる点です。わたしは一度作った仕組みを忘れてしまいがちで、「あれどうなってたっけ」となるたびに、またゼロから組み直すような展開になります。これで何度イライラしたかわかりません。
もっとつらいのは、週間制限や時間制限が迫ってくる状況で同じ説明を繰り返すときです。気が立ってきて投げやりな文言を送信してしまい、それがまた余計なトークン消費を生む悪循環でした。トークンを削る前に、メンタルを鍛えておかないと危ういと反省したくらいです。
ちなみに「Claude Codeのブランチ機能を使えば、作業を別ラインに分けられるからログもcaseもいらないのでは」と思う人もいるはずです。それはそれで有効な使い方で、わたしも否定しません。ただ、わたしが主に使っているCoworkにはわたしが知る限りブランチ相当の機能がなく、会話は1本の線で進みます。だから会話の外側に残すやり方を選んでいます。
次の章から、その「外側に残す」仕組みの話に入ります。
仕組み①:ログ.md(1行テーブル運用)

ここだけ先読み
・気づき・決定・却下を1行テーブルで残す
・日記ではなく「部署単位の知見の蓄積」にする
・長くなりそうなものだけ詳細セクションに書く
ログを取るといっても、日記ではありません。作業しながら気づいたこと・決めたこと・うまくいかなかったことを、1行だけテーブルに追加していく仕組みです。
大事なのは「1行だけ」というルールでした。長々と書こうとすると、途中で面倒になって書かなくなります。最低限の粒度で残せる運用に振り切りました。
実際の列構成と1行の書き方
わたしのログ.mdの列は、日付・種別・重要度・内容・次の一手・状態・詳細の7列です。実際の1行はこんな感じです(内容はダミー)。
| 2026-04-17 | 決定 | 🔥 | ブログのH2構成を体験→仕組み→結論の順に統一 | テンプレ更新+過去記事リライト | 🔨 対応中 | #2026-04-17 H2順序の方針転換 |
種別は「決定」「仕組み」「気づき」「反省」「却下」あたりを使い分けています。重要度は🔥と⭐の2段階で、後で見返すときの優先度です。
「この改善、前にも試みてなかったっけ」という既視感があるとき。「なんでこのやり方にしたんだっけ」と思ったとき。そのログがあるかないかで、作業再開の速さが全然違います。
経緯や議論の記録が必要なものは、ファイル内の「## 詳細」セクションに見出しを立てて書いて、テーブルから `#見出し` でリンクします。でも、詳細まで必要になるのは意外と少なくて、8割は1行で足ります。
1行で足りる、と割り切ったことで、書く面倒さがなくなりました。
仕組み②:case.md(案件の再開ポイント)

ここだけ先読み
・進行中の案件は1案件1ファイルで管理
・背景・ステップ進捗・必要素材・次アクションを書く
・次セッションに渡すだけで文脈が復元する
ログとは別に、進行中の案件は case.md というファイルで管理しています。ログが「部署単位の知見の蓄積」なら、caseは「この案件を次に触るときの再開ポイント」という役割分担です。
たとえばブログの新記事を途中まで書き進めたセッションがあったとして、次のセッションで「あれ、どこまでやったっけ」ってなることが何度もありました。そのたびに経緯をClaudeに説明し直すことで、またトークンが溶けていきます。
frontmatterと4つの必須セクション
case.mdの中身は、だいたいこんな形にしています(ブログ新記事を執筆中という想定のダミーです)。
type: ブログ_新記事執筆
status: 🔨 作業中
current_step: 3
deadline: "2026-05-10"
created: 2026-04-20
---
# 新記事「週末のおさんぽスポット」執筆
## 基本情報
| 項目 | 内容 |
| テーマ | 徒歩圏内の散歩コース紹介 |
| 現在のステップ | Step 3: 下書き推敲 |
## ステップ進捗
- [x] Step 1: 取材メモ整理
- [x] Step 2: アウトライン作成
- [ ] Step 3: 下書き推敲
- [ ] Step 4: HTML化・公開
## 必要素材
- [x] 撮影した写真 → photos/
- [ ] 最新のアクセス情報チェック
## メモ
- 2026-04-20: 駐車場の台数は公式より現地確認を優先して記載する
## 次アクション
1. H2構成を「体験→仕組み→結論」の順に整える
2. 最終チェックして公開
frontmatterにステータスとステップ番号を入れておくのがポイントです。これを見るだけで「いまどこまで進んでるか」が一瞬でわかります。
ファイルをClaudeに渡すだけで「あ、この続きですね」と文脈を再現してくれます。いちいち経緯を説明しなくてもいいので、セッションまたぎの消耗がかなり減りました。
・別の案件でも読み返す価値がある → ログ.md
・その案件だけで閉じる文脈 → case.md
この判定基準ひとつで、どちらに書くか迷わなくなりました。
仕組み③:カスタマイズスキル

ここだけ先読み
・「ログして」の一言で動くお作法のセット
・保存先・列・書式を全部スキル側に覚えさせる
・コードは書けなくても日本語で作れる
ここまで読んで「ログを1行追加するだけでも、毎回場所とフォーマット指定するの面倒じゃない?」と思われたかもしれません。実際その通りで、毎回説明するのが面倒になって続かなくなるのが一番の落とし穴でした。
そこで使っているのがカスタマイズスキルという仕組みです。スキルというのは、Claudeに覚えさせた「お作法のセット」のようなものです。
たとえばわたしは「ログして」とだけ伝えれば、どのファイルに、どの列で、どんな書式で追記するかをClaudeが全部把握して動いてくれるようにしています。自分で毎回説明する必要はありません。わたしはこのスキルを log-memo という名前で登録しています。
カスタマイズというのは、その内容を自分のノートや自分の使い方に合わせて設定できることです。「うちのログはこのフォルダのこのファイルで、列はこの順番で」という自分専用のルールをスキルとして登録します。
一度作ってしまえば、あとはコマンド一言で動きます。プログラミングの知識はいりません。どう動かしたいかを日本語で説明できれば、Claudeがスキルの中身を作ってくれます。
「スキルを作るスキル」までClaude側が用意してくれているので、入口のハードルは意外と低いです。
「毎回説明する手間」を道具側に肩代わりさせる感覚は、資格勉強でiPadに投資したときと似ていました。その話はiPad勉強法で宅建・社会福祉士に合格した記事に書いています。
スキルは書き出せる:他AIへの移植
ここだけ先読み
・スキルはファイルとしてダウンロードできる
・他の人やClaude Code等にも渡せる
・AIを乗り換えても自分のやり方を持ち運べる設計
わたしがこのカスタマイズスキルにこだわっている理由は、もうひとつあります。スキルはファイルとして書き出せるということです。
つまり、わたしが作って調整したスキルを他の人が使うこともできますし、同じClaude系のツール(たとえばClaude Code)に読み込ませることもできます。
「自分の仕事のやり方をAIに覚えさせて、そのデータを手元に持っておける」。そんな感覚に近いです。
わたしは今、Codexとも連携させて使い始めています。同じ感覚でClaudeのスキルを渡せるわけではないので、どこまで持ち運べるかはまだ検証中です。ただ、自分の運用ルールをファイルとして書き出せるという土台だけでも、自分にとっては安心材料になっています。
AIは変わっても、自分のやり方は変えなくていい。そう思えるだけで、ちょっと気が楽になりました。
3点セットで消えた「やり直し感」

この章の結論
・ログ:部署の知見を1行で貯める
・case:案件の再開ポイントを1ファイルに
・スキル:運用の面倒を一言で呼び出す
振り返ると、ログ・case・スキルの3点セットで解決したのは同じ悩みでした。「また最初から説明すること」が、Claudeとの作業でいちばん消耗する部分だったのです。
ログがあるから、過去の自分の判断理由を思い出せます。caseがあるから、進行中の案件を次のセッションに投げ直せます。スキルがあるから、運用の面倒さで続かなくなることを防げます。
Maxプランの$100は、これで元が取れているかというと微妙なところです。それでも、無駄工程を前提にしているわたしにとっては、この3点セットがないと、たぶんもっと溶かしていたと思っています。
いまの自分は「また最初から」に戻ることだけは、なんとか避けられています。
※料金や機能はClaude公式の変更により変わる可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
Q&Aまとめ
Q. ログ.mdとcase.mdはどう使い分けますか?
A. 「別の案件でも読み返す価値があるか」で分けています。Yesならログ、Noならcaseです。部署の知見はログに、案件ごとの進捗はcaseに置いています。
Q. ログに書きすぎて面倒になりませんか?
A. 「1行だけ」というルールで運用しています。8割は1行で足ります。経緯が必要なときだけ、同ファイル内の「## 詳細」セクションに書き足しています。
Q. カスタマイズスキルは初心者でも作れますか?
A. プログラミング知識はいりません。「どう動かしたいか」を日本語で伝えれば、Claudeがスキルの中身を作ってくれます。スキルを作るためのスキル自体も用意されています。
Q. Claude Maxは月$100を払うだけの価値がありますか?
A. わたしにとってはMaxだと丸一日、残トークンを気にせず使えるイメージです。Proだと週間制限と毎日の制限を同時に気にしながら遠慮して使うことになるので、思いつき中心の使い方はきつかったと感じています。
📣 旅路々(tabiji days)への応援について(※広告リンクを含みます)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「まあちょっとだけ応援してやるか」という奇特な方は、普段のお買い物を下のボタンから始めていただけると助かります。
※ここから入って何を買ってもらっても、私の応援になります(小声)
English quick summary (for overseas readers)
English title: Three Tools I Use to Hand Off Sessions on Claude Max
I pay about $100 a month for the Claude Max plan.
My prompts are often rough, so I burn tokens by rebuilding things.
Claude re-reads the full chat history every turn, so the cost grows fast.
To reduce this waste, I use three simple tools in my notes.
The first is a one-line table log for each team folder.
I add a single row per decision, insight, or rejected idea.
Eight out of ten notes fit in one line, so I never skip it.
The second is a case file per ongoing project.
It holds the background, steps done, and next actions.
Handing this file to Claude restores the context instantly.
The third is a custom skill that runs with a single word.
Saying "log it" tells Claude where and how to add the row.
Skills can be exported, so I can move them to other tools later.
My goal is simple: stop explaining the same thing twice.
With these three tools, sessions feel like they connect rather than restart.
That alone made the Max plan feel a bit less painful to pay for.